体の痛みと産後うつの関係
産後うつと妊娠時の痛みの関連についての研究結果が、今年の1月、国際学術誌(Journal of Affective Disorders)にオンライン掲載されました。
高知大学とエコチル調査高知ユニットセンターの研究チームにより、84,801人の母親を対象に行われました。
そのうち産後うつ陽性と診断された11,535人について調べたところ、妊娠中の体の痛みについての質問に対して、妊娠初期で69.6%、中期〜後期で84.0%の妊婦さんが何らかの痛みを感じているという結果になりました。
つまり、妊娠中に体の痛みがあると、産後うつの症状もあらわれやすいという関係があるそうです。
さらに、痛みの重症度でグループ分けすると、痛みが強くなるほど産後うつのリスクが上昇することもわかりました。
痛みが最も強いグループは「痛みなし」のグループと比べると、初期で1.54倍、中期〜後期で1.7倍に増加しています。
また、初期、中期〜後期ともに痛みがある場合には、1.95倍にまで高くなり、痛みのある期間が長いほど産後うつ症状が出る可能性が高くなることが示唆されました。
この研究結果、私にとっても衝撃的でした。
そして、妊娠中からできること、まだまだたくさんあるという可能性も見えてきました。
マミーベルにお越しいただく妊婦さんは、ほとんどの方が何かしらの体の痛みを抱えています。
腰、背中、肩、首、足、お腹、頭など、人それぞれで痛みの場所、時期や期間、重症度は様々です。
重度の痛みのある方には、隣接しているカイロプラクティックを紹介しています。
この研究結果から、妊娠中から産後うつの予兆を早期に見つけることができるかもしれません。
また、痛みの早期発見、早期対応することで、産後うつの予防にもつながる可能性があります。
私自身もうつを経験したこともあり、本当にできれば全てのママさん達にうつを発症してほしくないという気持ちも強くあります。
セラピストとしてできることを考えさせられ、また可能性を広げてくれる研究でした。
そして、妊娠中のママさん、生まれるまでの辛抱…と、痛みを我慢せず、長引かせず、早いうちからお体ケアしてあげましょう。
ママ自身をいたわること、ママの体を大切にすること、それは赤ちゃんや家族を守ることでもあります。
ためらわずに、ゆっくり体と心を解放する時間をとってくださいね。
マミーベルはママの味方のサロンです。
プライベートな空間と、静かな時間、
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